創業計画書の書き方(資金使途と調達方法)

今回のコラムは、創業計画書の記載例をご紹介したいと思います。

経営していると事業計画書の作成が必要となるシーンが多々あります。 企業経営を賢く続けるために必要となる事業計画書についてお話します。

・これから起業を考えている方

・経営の基礎知識を身に付けたい方

・経営を客観的な数値で把握したい方

当てはまるそこの貴方、是非お立ち寄りください!



企業経営の基礎を学ぶことで、 経営状況を客観的に見ることができたり、 改善策を検討するヒントを見つけることができるようになります。

センスや勘(カン)で業績を上げられる経営者でなくても、 経営の基礎知識を学んだり、数字に強くなることで賢く経営を続けることが可能になります。

経営お役立ちコラムでは、経営を賢く続けるためのコツについて、 コツコツ経営と題して、記事を投稿しています。

ご興味のある方は「コツコツ経営とは?」のコラムもご覧ください。



今回は、創業計画書の記載例をご紹介します。

創業者やベンチャー企業が金融機関に対して融資申込時に提出する創業計画のテンプレートを利用しています。このテンプレートは実際に自治体で採用されている様式です。

創業する地域によって創業計画書のフォーマットや記載方法は大きく異なりますので、あくまでも参考として創業計画書のイメージを掴んでいただくことを目的にご紹介します。

なお、今回ご紹介する創業計画書のテンプレートは記載するボリュームが多く、数値計画も細かいものを採用していますので、他の自治体でも対応できる内容となっていると思います。



創業計画書の書き方(資金使途と調達方法)

テンプレート

このテンプレートでは、6ページ目に「資金使途と調達方法」を記載するようになっています。



資金使途と調達方法

記入欄

このテンプレートでは、ページ上部が資金使途の記入欄となっており、ページ下部が調達方法の記入欄となっています。



ポイント

このテンプレートの資金使途の金額は、予想資金繰り表に記載した作成月の翌月から3か月間の支出が融資の資金使途として記入するようになっています。通常、創業支援融資では運転資金の3か月分が対象となることが多いためそのような記載方法になっています。

なお、設備資金は作成月の翌月から3か月間に支出した全額を記入するようになっています。

このテンプレートの調達方法については、上記3か月間の支出を上限に融資申込額を記入できることになっています。申込額を超える部分や万円未満は、自己資金から調達することになります。



悪い例:予想資金繰り表の3か月間の支出額と資金使途の金額が一致していない。

※なお、このテンプレートは融資対象外の支出もすべて記載することになっています。

悪い例:資金使途(必要資金合計)と資金調達合計が一致していない。

悪い例:万円未満の借入金額となっている。



記載例



このテンプレートでは、記入スペースが限られているため最低限の内容をシンプルに記載しています。

良い点:資金使途の積算内訳が勘定科目別に記載されている。

良い点:このテンプレートにおいては、代表者報酬や支払利息など融資対象外の経費も記載できている。

良い点:代表者報酬や支払利息など融資対象外の経費は融資額からは除いている。



今回はここまで。



今後の事業計画書に関連するコラムもお楽しみに!



おわりに

この度は、コラムをご覧いただきありがとうございました。 少し難しい用語も使ってしまいましたが、なるべく分かりやすい言葉で経営に役立つ情報発信していこうと思っています。 今後の発信もお楽しみに!