創業計画書の書き方(予想資金繰り表)

今回のコラムは、創業計画書の記載例をご紹介したいと思います。

経営していると事業計画書の作成が必要となるシーンが多々あります。 企業経営を賢く続けるために必要となる事業計画書についてお話します。

・これから起業を考えている方

・経営の基礎知識を身に付けたい方

・経営を客観的な数値で把握したい方

当てはまるそこの貴方、是非お立ち寄りください!



企業経営の基礎を学ぶことで、 経営状況を客観的に見ることができたり、 改善策を検討するヒントを見つけることができるようになります。

センスや勘(カン)で業績を上げられる経営者でなくても、 経営の基礎知識を学んだり、数字に強くなることで賢く経営を続けることが可能になります。

経営お役立ちコラムでは、経営を賢く続けるためのコツについて、 コツコツ経営と題して、記事を投稿しています。

ご興味のある方は「コツコツ経営とは?」のコラムもご覧ください。



今回は、創業計画書の記載例をご紹介します。

創業者やベンチャー企業が金融機関に対して融資申込時に提出する創業計画のテンプレートを利用しています。このテンプレートは実際に自治体で採用されている様式です。

創業する地域によって創業計画書のフォーマットや記載方法は大きく異なりますので、あくまでも参考として創業計画書のイメージを掴んでいただくことを目的にご紹介します。

なお、今回ご紹介する創業計画書のテンプレートは記載するボリュームが多く、数値計画も細かいものを採用していますので、他の自治体でも対応できる内容となっていると思います。



創業計画書の書き方(予想資金繰り表)

テンプレート

このテンプレートでは、5ページ目に「予想損益計算書」「予想資金繰り表」を記載するようになっています。



予想資金繰り表

記入欄

このテンプレートでは、予想資金繰り表の記入欄は以下のようになっています。



ポイント

予想資金繰り表は、以下ような内容を記入します。

・毎月の現預金の入金と出金を把握します。

・法人の場合は、損益計算書を発生主義で作成しますが、資金繰り表は現金主義で作成する必要があります。

・月末の現預金残高が十分にあるか、(ー)マイナスで資金ショートしていないか。

・損益計算書では、出てこない借入や返済をしっかりと反映させる必要があります。

・資金繰り表では、初期投資として支出した金額を一括で計上します。



悪い例:翌月入金の売掛金が売上発生月に計上されている。

悪い例:初期投資が実際の支払月に計上されていない。

悪い例:月末の現預金残高がマイナスで資金ショートしている。



記載例



このテンプレートでは、記入スペースが限られているため最低限の内容をシンプルに記載しています。

良い点:現金回収や売掛金などについて注釈で補足説明している。

良い点:設備・工事費等を、実際の支払月に計上している。

良い点:返済後の現預金水準は低くない(業種により異なりますが月商の3カ月分程度あると良い)。



今回はここまで。



今後の事業計画書に関連するコラムもお楽しみに!



おわりに

この度は、コラムをご覧いただきありがとうございました。 少し難しい用語も使ってしまいましたが、なるべく分かりやすい言葉で経営に役立つ情報発信していこうと思っています。 今後の発信もお楽しみに!