ビジネスモデルとは?

今回のコラムは、ビジネスモデルについてご紹介したいと思います。

・これから起業を考えている方

・経営の基礎知識を身に付けたい方

・決算書など数字に強くなりたい方

当てはまるそこの貴方、是非お立ち寄りください!



ビジネスモデルの正体?!

はじめにビジネスモデルについて簡単にご説明します。

ビジネスモデルという言葉はさまざまな解釈や使われ方がされています。 巷にはさまざまな○○モデルが存在し、それらを体系化した書籍等もあります。

※体系化されたビジネスモデル(正攻法)に興味のある方は他の書籍等で調べてみてください。



ここでは、そもそもビジネスモデルとは何なのかについてご紹介します。 ビジネスモデルは簡単に訳せば「儲けのしくみ」のことを言います。 つまり、儲かっている企業の数だけビジネスモデルが存在することになります。

そのため、赤字続きの会社はビジネスモデルが成り立っていない状況と言えます。

簡単な例を交えて儲けの仕組み(資金の循環システム)についてご説明します。 起業したての雑貨屋さんとしましょうか。



資金の循環システム?!

初期(イニシャル)

<手元資金>

開業時に用意できる500万円を資本金として法人を設立

(現預金:500万円)



<調達>

事業に必要な不足資金300万円を金融機関から調達

(現預金:500+300=800万円)



<初期投資>

業務に必要なPCやレジとして60万円

店舗の敷金として200万円

スタッフの採用費として50万円

オープンの広告宣伝費として100万円

その他初期投資として40万円

(現預金:800ー450=350万円)

メモ:初期投資後の現預金残高350万円



運転(ランニング)

<ひと月の売上高>

・仕入れた商品を250万円で販売



<ひと月の費用>

・商品仕入で150万円

・従業員給与で20万円

・家賃で20万円

・その他費用10万円



<ひと月の利益>

売上高250万円ー費用200万円=利益50万円



<ひと月のその他支払い>

借入金返済10万円



<ひと月の現預金の増加額>

利益50万円ー借入金返済10万円=現預金の増加額40万円

※減価償却費は考慮していません。

メモ:ひと月の現預金の増加額40万円



したがって、

□初期投資後の現預金残高350万円

□ひと月の現預金の増加額40万円

を合わせて390万円が手元に残ることになります。



仮に毎月同じ増加額とすると、 起業から1年後には830万円にまで資金が増える計算になります。

※税金の支払い等は考慮していません。



この830万円を手元資金として新たな投資や仕入を行い、 さらに利益や資金を継続的に増やす仕組みづくりができれば、 その仕組みはビジネスモデルと言えます。



ビジネスモデルの構築

ビジネスモデルは、儲かっている企業の数だけ存在するとお話しましたが、 言い換えれば、決まった方法はなく、また市場動向などによって変化するということになります。

雑貨屋さんの例では儲けの仕組み(資金の循環システム)の考え方をご説明しましたが、 実際のビジネスでは他社が容易に真似できない仕掛けが存在するものです。

・ステルスマーケティングに長けている

・独自ルートがあり安価な仕入が可能である

・社内エンジニアによる自社ECサイト開発と運用により迅速かつ柔軟にプロモーションができる

・トップセールスのみ従事している、などなど



変化の激しい市場や、競争の激しい業界ではビジネスモデルを構築することは容易ではありません。 巷で言われる体系化されたビジネスモデルは、もう通用しないモデルかもしれません。

自社独自のビジネスモデルを追求することに経営の楽しさ、奥深さがあるのかもしれませんね。



おわりに

この度は、コラムをご覧いただきありがとうございました。 少し難しい用語も使ってしまいましたが、なるべく分かりやすい言葉で経営に役立つ情報発信していこうと思っています。 今後の発信もお楽しみに!